オンロープレスキュー

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オンロープレスキュー

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2019/05/13 オンロープレスキュー

先日、オンロープレスキューの訓練講習に、滋賀県にあるロープテックジャパンへ行ってきました。

ロープテックジャパンは私たちがいつもロープ訓練でお世話になってる会社です。

 

私たちはロープに自分の体を預け、空中を移動し作業を行います。

空中に出るということは、実は誰も助けに来れない場所に行くということなんです。

例え事故に遭わなくても体が動けなくなることや、意識を失うことって想定されることなんですよね。

心臓発作、インシュリンショック、最近じゃ、意識が突然なくなってしまったが為の自動車事故とかいろいろありますよね。

コレ、本当に怖いですよね。

空中でこういう事態に見舞われると大変なことになります。

ロープに吊られている時に脱力しちゃうと、人間の体って頭が下を向いちゃうんです。

人間の体って、下を向いた状態で耐えられる命のリミットって、わずか15分間しかないんですよ。

とてもじゃないですけど、救急隊やレスキュー隊の到着なんて待ってられません。

ましてやハシゴ車なんて入ってこれないようなところで私たちは作業してるんですよね。

だから、私たちは日々訓練をしています。

  

○例え何が起ころうとも、私たちは必ず自力で無事に帰ってきます。

○例え仲間が意識を失おうとも、私たちは必ず仲間を無事に連れて帰ります。

この仕事をする者には必要な心構えだと思います。

もし、仲間の一人が意識を失ったら、何が何でも15分以内に助けなければなりません。

私たちの技術はレスキュー隊のそれとは少し違います。

レスキュー隊のレスキュー技術は複数の隊員で一人の要救助者を助ける技術です。

しかし私たちは仕事の性質上、たった一人の力で一人の要救助者を助ける技術が必要なんです。

だからいろんな工夫と倍力の応用が必要で、それに慣れておく必要があります。

 

みなさん、動滑車の原理って覚えていますか?

中学校の理科で習ったと思うんですけど。

動滑車を使うと引くロープの長さは2倍ですけど、引く力は2分の1になるっていうアレです。

この動滑車の原理を応用して3倍・5倍・7倍とブーストシステムを構築し、動けなくなった要救助者を荷重から解放し救助します。

理屈では簡単なのですが、実際やってみるとけっこうタイヘンなんですよ。

でもこのタイヘンさにも慣れておかないといざって時に役に立ちません。

日ごろから頑張るのみです(笑)

 

しかしこの訓練。

タイヘンなんですけど楽しいんです。

私たちはみな仲がいいからかもしれません。

この不思議な力学が面白いのかもしれません。

本当に楽しいのです。

この訓練の日は前日からウキウキです(笑)

 

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